基本テクニック①
4つの考え方
学んだ内容は理解しているはずなのに、いざ問題を前にすると、
上手くいかないことが多いものです。
せっかく理解したのに、使い方がわからないのでは、やる気も出ないというもの。
そこで、問題に取り組むときの、4つのテクニックを紹介します。
1) わかっていることは何か
2) わからないことは何か
3) 似たような問題を知っているか
4) 例を書いてみよう、図を書いてみよう
いかがでしょうか。テクニックと呼ぶには平凡に感じるでしょうか。
しかし、特殊なテクニックは使える場面が限られているものです。
まずは平凡なテクニックを身につけましょう。
それでは、内容を1つずつ解説していきます。
1)わかっていることは何か
今の時点で、わかっていることに注目しましょう。
そのうちに道が開けることがあります。
図形問題などは、長さや角度、平行や垂直を書き込んでいくだけで、解けてしまうこともあります。
結果的に無意味だったとしても、それが無駄を省く能力を育てるので、あせらないことです。
当たり前のことから始めるのが、いちばん効率がいいのです。
2) わからないことは何か
今の時点で、わかっていないことに注目しましょう。
どうすればそれがわかるかを考えることで、次に何をすればいいのか見えてきます。
関数や方程式などは、わかってない部分にAやBなどの文字を置きましょう。
「何がわからないのかわからない」という状態こそ、本当に「わからない」状態です。
わからないことを整理するだけで、問題は半分が解けています。
3) 似たような問題を知っているか
前に同じような問題を見たり解いたりしたことがないか、思い出してみましょう。
それで解き方を思いつくことは意外と多いものです。
解けなかった問題を思い出すことも、無意味ではありません。
似たような問題を重ね合わせて考えているうちに、共通部分が見えてきます。
4) 例を書いてみよう、図を書いてみよう
とにかく手を動かしましょう。頭の中で思い描いたことは、どんどん書いていくのです。
それだけで問題が解けてしまうこともあります。
場合の数や確率などは、ぜんぶ書きつくすのが有効なことが意外と多いもの。
方程式や不等式などは、関数のグラフを書いてみると、間違えにくくなります。
要点
問題を解くためには、その単元を全て理解している必要はありません。
とりあえず解き方さえわかっていればいいのです。
理屈は後から覚えて間に合います。
理解してから問題に取り組むのではありません。
理解するために問題に取り組むのです。